大学4回生の冬に亡くした家族の、十三回忌がもうすぐやってくる。
この十二年。早かったようで、長かったようで。 あの冬は、週末毎に関西と佐賀を夜行バスで往復した。 一人暮らしの部屋ではどうにも集中できず、恩師の家に 泊めてもらったりしながら卒論を書き上げた。 今読み返すと、なさけないほどの不出来だけれど・・・ あの時の恩師や友人達の支えには感謝してもしきれない。 身内を亡くし、私は卒業と同時に佐賀に帰ってきた。 そうでなければ、京都に残るつもりでいた。 たとえ、いずれは佐賀に帰ってきていたとしても。 そして最初の職場で、今の夫に出会った。 付き合いだしたのは出会ってから7年後の頃だったけど。 この人が自分の伴侶になるなんて、当時は想像すらしなかった。 ご縁とは、本当に不思議なものだ・・・。 ここ数日、夫の調子がイマイチよくない。 年度下半期の五月病、といったところだろうか(苦笑)。 「がんばって」と言ってよい時と、そうでない時。 今は後者のような気がするので、なすがままでいこう。 昨夜は夫の話を聞きながら、ふと、自分達の姿を客観的に眺めていた。 赤の他人だった者同士が、同じ屋根の下にいる。 出会って12年。付き合って2年ちょっとで結婚し、結婚生活はもうすぐ丸3年。 イビキにもオナラにも慣れた(笑)。 でも、先日の鳥栖スタジアムの金婚式を見れば・・・ 私たちはまだまだヒヨコみたいなものだ。 これからどれくらい、この人と寄り添っていけるのかな。 月末の十三回忌の法要には、亡くなった本人を知らぬ、この夫も席につく。 どれだけ思い出話をしてみても、夫には想像でしかわからない世界。 けれど、この故人の命日は、私たちの結婚記念日でもある。 そうさせてくれた夫に、こころからの感謝を。 こうして一日一日を平和に暮らせていることが、どんなにありがたいことなのか。 日ごろは忘れがちな気持ちだけれど、節目ふしめに、そのありがたみを感じる。 最近、自分の荷物の整理をはじめた。 死を意識しているわけではないが、していないわけでもない。 命よりも大切なものだなんて、きっと存在しない。だからこそ、物は減らせるというもの。 いつ何があっても、夫に迷惑のかからぬようにしておきたいし、 数年に一度くらいは、こういう時間を設けるのもいいもんだと思う。 引越しを意識して片付けをすれば、荷物が減るという。 でも自分の最期を意識して片付けをすれば、さらに荷物が減る。 ・・・あ。マイナス思考になっているわけではないので くれぐれも、心配はならさず(笑)。 この冬は、色んな意味で、自分にとっても節目になる気がする。 追伸: コメント欄はしばらくお休みにします。
by mizzypon
| 2008-11-12 11:06
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