老いを、楽しむために。

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 日経スペシャル「ガイアの夜明け」 10月7日放送 第334回
介護で会社を辞める時 ~誰が支える…介護の現場~
 

 家族の介護や看護のため、仕事を辞めたり転職を余儀なくされたりした「介護離職者」は、
去年秋までの1年間で14万人に上り、過去10年間で最も多くなった。
男性の数も増加傾向にあり、約半数は40代から50代の働き盛りだ。
高齢化や核家族化の中、介護の負担が働き盛りの雇用を脅かし始めている。
 こうした中、介護によって貴重な人材を失ってはならないと企業も
介護休職制度の充実に乗り出した。だが制度と実際の利用者との認識にはまだギャップがある。
 一方、介護を必要とする人の受け入れ施設は深刻な人材不足に喘いでいる。
ついに、受け入れ人数を減らして運営する事業者も出てきた。問題解決の即効薬はない。
医療崩壊ならぬ「介護崩壊」の危機が迫る中、インドネシアから研修生が来日した。
迫り来る超高齢化社会。担い手不足を打開する手はあるのか。

【「仕事を続けられない」…急増する介護離職に歯止めは?】
【人が足りない!…追い詰められる介護現場】
    
                     ~ガイアの夜明けホームページより

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◆この番組を観てから眠りについたためか、昨夜は亡祖母の姿が夢に出てきた。
病院のベッドに、紐で両手首を結ばれていた。 20年も前の話、今なら考えられない光景。
けれど当時の介護現場では深夜俳諧を防ぐためのやむをえない対策だったのだろう。
そうせざるを得なかった現場の状況と、そこで祖母はいったい何を感じていただろうか、とも・・。
中学生だった私にとって、老いるということへの恐怖心を抱いた光景でもあった。

◆昨夜の番組の中で、60人の入所者を2人の職員でみるという夜勤体制が映された。
友人の数名が介護業界で働いており、その厳しい現状はこの映像そのものだと聞いている。
介護のため離職した知人も、とても身近な仲間にいる。 決して他人事な話ではない。

◆某短大で福祉関係の講義を持っている友人に、こう問われたことがある。
  「電車に乗っていて、若者の目の前にお年寄りが立っていたとする。
  若者は、席を譲ろうとはしない。その光景を見て、あなたならどう思う?」

私は当たり前のように「現代っ子だ。見て見ぬふりでもしてるのか・・・」と返したのだが・・
  「その場合もあるけれど、そればかりではないの。 核家族化に少子化、地域交流の激減・・。
 そんな様々な条件が重なって、『お年寄り』そのものについて分からない若者が増えているの。
 足腰が弱って立っているのが辛いんだ、とか、重い荷物を持って歩くのは大変なんだ、とか。
 そんな当たり前のような話が、通じない事もあるのよ。 
 だからね、席を譲らない若者=思いやりのない子、とは決め付けられないの。そういう中で、
 私たちは介護業界に進む若者を育てていかなくちゃならない。
 そして私たちは日々、確実に老いているのよね。」
 

◆都会と田舎では、こういった状況が多少は違ってくるだろう。 けれど、そう問われてみれば・・・
わからぬ話ではない。 机上の学では片付かないことが、山のようにある。

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◆・・・では、自分に何ができるのか。 それが全くもって分からない。
介護する側も、される側も。 やはり、その立場に立ってみなければ分からないことだらけだ。
 ただひとつ、はっきりと言えることは、
自分にできる限りの、体力維持、健康維持に心がけるべきだ、ということ。
 今、介護を受けておられる方々は、かつてはしっかりと「歩いて」おられた方々も多いだろう。
それに対して私たち現代っこは、とにかく「歩いて」いない。 骨も弱ければ、食生活も乱れている。
そんな私たちが、押し寄せるように「介護される側」に突入したら・・ 
想像しただけで、ちょいとゾッとする。

◆私自身もきっと、介護する側を経て、やがては介護される側になる。
身内に介護してもらうのが当たり前、そんな時代ではなくなってきた現代。
私が年をとった頃には、間違いなく他人様のお世話になることだろう。

◆老いは止められない。 
けれど、自分にできる限りの健康維持に努めることは、できる。
「最近の若者は・・」なんて言ってる暇があったら、
その時間を「かっこいいじぃちゃん」「かわいいばぁちゃん」になるための時間にしよう。

自分が何歳まで生きるのかなんてわからないけれど・・・
老いを楽しみたい。 そう思う。



  *今日の写真*
 2004年に訪れたオーストラリアの某施設での一枚。
敷地内に古い車が置かれていて、自由に入れる。入所者の方々が昔を懐かしめる場所のひとつ。 
衛生管理や食生活に関する取り組みについては日本の施設のほうが断然上だと感じたが
入所者の方々の笑顔と、職員の方々のゆとりある表情がとても印象的だった。
色とりどりの服装や、90歳を超えてもなおマニキュアでお洒落を楽しむ姿。
このゆとりはいったいどこからうまれてくるのだろう・・・・。
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by mizzypon | 2008-10-08 09:06


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