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『のに』

「どん欲な人」になるな

ぬけ目なく、損をしないように
上手に立ち回る人がいる。
どころが、反対に
自分が損だ、とわかっていても
上手に立ち回れない人もいる。
それぞれの人柄である。
ただ長い人生で、本当に損をしないのは
どちらであろうか?
少なくとも、どん欲な人は
世間から好かれない人である。


 ~ダスキンの創業者、鈴木清一氏の言葉~



「人に気をつかうのに疲れた」とか「人に利用されてるみたいでつらい」と、そんな気持ちで
落ち込んでいる友達が、自分の回りに立て続けに現れました。
時期は重なるものなのでしょうか・・猛暑疲れも加わるせいなのか、そんな友達が複数現れました。

人のため、よかれと思って行動したことが、気づけばうまく動いていかなかったり。
一生懸命に行動していることが、なかなか実を結ばなくて自分が苛々を抱えてしまったり。

私もどちらかというと、この手の性分なので、友達の気持ちがよくわかりました。
こういうときって、なぜか色んなことの歯車がくるいませんか?
「なんで?」「どうして?」と、自分が空回りをしていることに益々落ち込むんですよね。

でも・・・から回りしてるって時があっても・・いいんじゃないかなぁ。。


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


先日、ある方からいただいた本の中に書かれていました。
   
どうしても、人は目の前の利益に心を動かされてしまいます。
   でも、見返りは、与えたその人から返ってくるとはかぎりません。
   まったく予期せぬ方向から、突然やってきたりします。
    それも、ずっと忘れていた頃に。




これを読んで、一枚のハガキを思い出しました。

かつて、ある人にハガキを出しました。 身に辛いことが起こった人で、
自分は励ますつもりでハガキを出しました。 けれども、返事はまったくきませんでした。
届いているはずなのに、何の反応もないことに不安を覚えたりもしましたが、
そのうち自分はハガキを書いていたことさえ忘れてしまっていました。

そして数年後。 自分の身に、辛いことが起こりました。
とても、とても辛くて・・ けれど、どうにもこうにも抜け出せなくて、もがき苦しんでいました。
そんな時、ある友達から手紙が届きました。 その日からほぼ毎日、ハガキが届きました。
その頃の自分には、その友達に返事を書くエネルギーがありませんでした。 
でも、ポストに届く一枚のハガキが本当に本当に嬉しかった。

そんな経験があるからか、ハガキ道が今も続いています
お返事がくるとは限りません。 でも、ぜんぜん気にしていません。
書くことで、自分がシアワセな気持ちになれているから、それで充分なのです。
細く、長く続けていきたいなぁ・・と思っていることのひとつです。




  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


とはいえ、何かのアクションを起こす時。 最近はよく、こんなことを思います。
「よかれ」と思っていることは、本当に相手が欲していることだろうか・・・と。
自分が誰かに苛々している時、それは元をたどれば自分が蒔いた種ではなかっただろうか・・と。


「見返りを求めてはいない」と、いつも心の中で思っています。 でも、人間ですもの。
やっぱり相手に喜んでほしくって、「ありがとう」って言葉を聞きたくて、 
そんな気持ちが心のどこかにあって行動していることって、案外多いように思うんです。

それで、結果的に自分が思い描いていた方向に物事が進まないことで
落ち込んだり、苛々したり・・。 これって、結構あることですよね(笑)。


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


昔、いろんな物をプレゼントしてくれる友達がいました。
それはそれは・・小物から、本から、アクセサリー・・・内容もさまざまでした。
特別な日でもなんでもないのに、プレゼントが届くことが多くありました。

彼女の気持ちが嬉しくもありましたが・・そのうち私は、その贈り物が届くことに疲れてきました。
贈られてくれば、黙っているわけにもいきません。
そして贈られてくるものが自分に必要でないものでも、送り返すわけにはいきません。
聞けば、贈り先は私ばかりではないとのこと。 他の皆さんは、どう思われているんだろう?


疲れ果てた私は、ついにその気持ちを彼女に打ち明けました。
返ってきた答えは「人に喜んでもらうことで、自分の存在を確認したかった」という言葉でした。
自分に自信が持てない、という彼女は、物に頼ることで自分の価値を見出したかったのでしょうね。


でも、人の価値とはそういうことで決まるものではないですね。
10のプレゼントよりも、ほんの1つのやさしい言葉かけで充分だったり。
自分が気づかなかったところで、自分のために誰かが何かをしてくれていたり。
そういうことの積み重ねのような気がするのです。


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


    あんなにしてやったのに
    『のに』がつくと
    ぐちになる  
 
     相田みつをさんのことばより
by Mizzypon | 2008-07-25 14:30


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