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朝の一杯、のお話

朝、起きたらまず一番にドリップコーヒーを入れる。
高値の物は買えないが、まぁそれなりに好みの豆を選んで。
最近は手動式ミルで数日分ごとに豆を挽き、ふんわり広がる豆の香りを楽しんでいる。

今年は日本ブラジル交流年。
明治41(1908)年に日本人が初めてブラジルに移住し、今年で100年。

この百周年を祝う行事が目白押しのようで、ブラジルの映像がニュースでも流れている。

今、私の手元には南米旅行土産、ブラジルのコーヒーがある。 パッケージの色合いが暖かい。
今や何処に住んでいても各国のコーヒーが手に入るわけだけれど・・・
身内の手で運ばれてきたうれしい1袋だものね、大切に味わうつもり。
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ところで・・・
今朝は、どうしても緑茶を飲みたかった。
昨夜のテレビ番組の余韻が今朝まで続いていたから。

プロフェッショナル仕事の流儀 『一葉入魂、本分を尽くす 茶師・前田文男』
茶師・前田さん。すごく、すごくかっこよかった!茶葉への想い入れ・・・素晴らしかった!
一番の感動は・・数種の茶葉をブレンドして最高の味わいに変える、合組(ごうぐみ)の極意。
欠点があって見捨てられていたようなお茶でさえ、
前田さんの地道な作業と究極の技にかかれば極上の香りと味わいに変わる。
まるでテレビ画面から、お茶の香りが漂ってきそうな番組だった。


名古屋の百貨店で高級玉露を試飲したことがある。
確か10gで2000円近い値段だったと思う。 私の生活では決して飲めないお茶だ。
あの日は親友の結婚披露宴に出席する日で、普段とは似ても似つかぬセレブな格好をしていた。
そんな私だったから「試飲してみませんか?」の一声をかけられたんだと思う(笑)。

その、思い出の高級玉露。それはそれは深くてまろやかで・・・
あんな体験は後にも先にも、あの時限りだ。
百貨店を後にしても随分と長いこと、、口の中に余韻が残っていた。


でも、わたしは一般市民なのであって・・・。高額を出して買うばかりが術(すべ)じゃない。
・・というより、そんな術を使えるほど財布は厚くない(苦笑)。

前田さんのお茶は、あれほど手がかけられているのに1袋1000円程度。 驚いた。

普段の生活の中で、普段から手に入るものの中で、それらをいかに美味しくいただくか。 
作る人、入れる人の愛情がなによりも大切なんだなってことを、昨夜の番組で深く感じた。

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今、我が家にある茶葉は地元嬉野のお茶。 香りは強いが味はさっぱりしている。
幼い頃から馴染んでいるお茶なので、お茶の味といえばやっぱりこの味だ。

実家の母は、緑茶を入れるのが抜群にうまい。
前田さんの言葉を借りれば、「お茶の声に耳をすませて・・」って感じだ。 

一方、私の入れ方は・・・まだまだ、まだまだ・・・。 
ともあれ お茶っ葉ちゃんよ。 今朝は美味しく開いてくれてありがとうね。
朝のコーヒーが定番となった我が家だけれど、たまには緑茶で目覚めるのもいいもんだね。



 今日の写真 

1: cafe山閑人(武雄市朝日町) ドアを開けると、なんともいえないコーヒーの香りが漂う。
   店内にはご家族の作品の数々が。異次元空間が広がっていて、まるで時計が止まっているかのよう。
      cafe山閑人さんのブログ 『山閑人 cafe sankanjin』

2: 桃林窯(武雄市山内町) 黒髪山の麓にあって、春夏秋冬で楽しめるお気に入り。
   ギャラリーと茶房が併設されていて、こちらの器でいただく紅茶と手作りのチーズケーキが美味。
       桃林窯さんのブログ  『桃林窯 器こぼれ話』
by Mizzypon | 2008-06-18 09:50


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