短所と、長所。

「B子さんは背がスラーっと高くて、うらやましいな」と思っているA子さん。
「A子さんは小柄で女性らしくて、うらやましいな」と思っているB子さん。
見た目に限らず、内面にも通じる話。 短所と長所って案外、背中合わせなのかもしれない。

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他人を変えるのは、とても難しいこと。
きっと、自分を変えることの何倍も、難しいこと。

「自信がない」という人に「自信を持ちなさい」と言ったところで、それはきっと強制でしかないし。
「あなたは恵まれてるじゃないの」だなんて言われても、
本人が不幸だと思っているのであれば、それはやっぱり不幸なんだと思う。
そして何が不幸なのかといえば・・その境遇よりも、不幸だと思っている心境が不幸なんだと思う。

要は、自分自身がいかにして、自分の中の長所や幸せに気づけるか。


昨夜の番組の中で、「恋愛成就の秘策は『自分を大好きになること』だというコメントがあった。
・・・って、なにごともバランスよね。ナルシストだったり自己中だったりは困るけれど・・・
確かに、自分を好きだって素直に言える人や、自身を大切にしている人は、
自分の大切な人や周りの人をも大切にできていて、その相乗効果ゆえか、愛されている人が多い。

とはいっても、自分の短所は自分が一番痛感しているのであって・・・
それを含めて、丸ごとあるがままの自分を愛するだなんて、ねぇ。
はて、いったいどうしたもんだかねぇ(笑)。自分に対して偽善的な態度をとっても仕方ないわけで。

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十代の若者の人たちと接する中で これまで行ってきた方法を2つ挙げてみます。
これが、カウンセリングの方法として実在するのかどうかは知りませんが・・・
ご本人の中にも、周囲の仲間にも、いい目覚めや気づきが沢山ありました。

とりわけ「自分は短所だらけだ」「自分に自信がない」といった言葉を繰り返す人の中に・・・
「自分を好きになるきっかけ」を芽生えさせる、小さなお手伝いになるかもしれません。
仲間を認め合える思いやりの空間づくりにも、なるかもしれません。

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●参加者:A(自分)、Bさん、Cさん、Dさんの4人とします。 
●用意するもの:用紙、筆記用具


■■■短所長所に置き換える■■■

☆他人の短所長所として捉える自己力の発掘
☆自分の短所が、他人にとっては長所に見えているかもしれないことの発見
☆同じ物事に対して、周囲の捉え方も十人十色だということを知るチャンス


 (1)自分が思う、自身の短所を3~5ほど、箇条書きします。
   ※この紙はBさん、Cさん、Dさんそれぞれに渡しますので、
    3枚の紙に、それぞれ同じ内容(自分の短所)を書きます。
    ・・・短所を3回も繰り返して書かなきゃならないだなんて、ちょっと辛い作業だけどね(笑)
 
     ここで、Bさん・Cさん・Dさんも、Aと同じ作業をします。

 (2)その紙を、Bさん、Cさん、Dさんの短所ペーパーと交換します。
   つまり、自分以外の3人分の短所らしき内容が、自分のとこに押し寄せてきます(笑)。

 (3)其々に書かれている、Bさん・Cさん・Dさんの短所を、自分のアイデアで長所に置き換えます。
   そして浮かんだ長所を、其々の短所の下に書き起こしていきます。

 (4)最後に、全員で読み合わせをします。  

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■■■他者の目を通して自分の長所を知る■■■

☆他の人の良いところを見出す自己力の育成
☆「こう思われているんじゃないか」といった、いわば悲観的思考の緩和
☆他者の視点を通して得る、他の人の長所発見のシェア


 (1) 自分以外のメンバーそれぞれについて、長所を5つほど挙げます。

 (2) それぞれが思う、その人の長所をみんなで読み合わせします。

 (3) 他の人が書いてくれた「あなたの長所」の紙は、落ち込んだ時のお守りにもなります(^-^)。

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これら2つの方法。最初から会話をして、それぞれの短所や長所を出し合うことも可能です。
が・・・ここではあえて、まずは個別に書き起こす作業をします。

そうすることで、
 ・発言力の強い人にばかり時間がとられてしまうことなく、皆が平等に向き合える。
 ・(他の意見を先に聞かずに)自分本来の言葉で、相手を表現することができる。

そして最大の利点は、4+4=8でおわらずに、4×4=16 といった形の収穫が見込めることです。

Bさんの長所に対しても、A(自分)とCさんでは、その表現方法が違うことも多々あります。
それを最初から会話でシェアすると、先に口を開いた者の言葉が優先されてしまいます。

それぞれが紙に起こしてからシェアをすることで、「そうそう!」という共感の気持ちだけでなく
「同じことなんだけど、こんなふうにも表現できるのね」という、掛け算のような収穫があります。

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その人の短所を、完全なる長所に置き換えることはできません。それに結局は、
本人の中に「自分の長所はこれだ」という気持ちが芽生えないことには、きっと何も動きません。

けれど、一人で悶々としているところに、他の人の視点が加わることで「あれっ?」という気づきがあります。
そして「自分の短所も含めて自分のことが好きだ」と思えるきっかけにも、もしかしたらなるかもしれません。


周囲の人たちの視点をちょっと借りて、自分の視点をちょっとおすそ分けして。
「自分」に向き合う時間を持つのも、たまにはいいものだと思います。 (^-^)♪
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by mizzypon | 2009-11-25 13:44


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